ディーゼル車(乗用車・トラック等)で警告灯が消えない、出力が落ちた、再始動できない——こうした症状の多くは、排出ガス処理システムとECU制御に関わっています。代表的なものを整理します。
乗用車のディーゼルから、商用車・トラック・大型車まで、共通して起こりやすいトラブルを扱います。該当する症状の項目からご覧ください。
「アドブルーを補充してください」「再始動 残り○回」といった警告が消えない。尿素水の不足だけでなく、尿素水の品質、噴射ポンプの不良、NOxセンサーや尿素レベルセンサーの故障でも警告は出ます。補充しても消えないのはこのためです。異常が続くと、法規上の理由からエンジン再始動回数のカウントダウンが進み、放置すると始動できなくなります。
排気中のすすを捕集するフィルターが詰まり、DPF再生が頻発する、再生が完了しない、警告灯が点灯する。走行条件によっては再生が進みにくくなり、再生のたびに燃料を消費します。
排気の一部を吸気へ戻す仕組みです。EGRバルブの詰まりや固着によって、アイドリング不調・出力低下・警告灯の点灯につながることがあります。
排気中のNOx(窒素酸化物)を検出するセンサーです。故障すると警告やダイアグコードが記録され、出力制限がかかることがあります。尿素SCRの制御とも密接に関わります。
インジェクター(燃料噴射)やターボ(過給)の不調も、出力低下・黒煙・警告灯の原因になります。ディーゼル車で頻度の高いトラブルです。
これらの症状では、アドブルー系・NOx系・DPF系・EGR系などのダイアグコード(Pxxxx)が記録されます。コードは、どのシステムに異常があるのかを示す手がかりになります。
これらは複数のセンサーやシステムが絡むため、原因の切り分けが難しく、対処に時間や費用がかかることがあります。
これらの症状は、いずれもECUがセンサーの値やシステムの状態をどう扱っているかに基づいています。ECU側の制御を読み解くことで、警告やダイアグコードが何を示しているのかを把握できます。