TOP / ECUチューンとは

なぜ、書換えるだけで
速くなるのか

エンジンも部品もそのまま。書換えるのは、燃料・点火・過給を決めているデータだけです。それでなぜ出力が上がるのか、なぜ純正には手を付けられる余地が残っているのか。順を追って説明します。

クルマの性能は、エンジンや部品だけで決まるわけではありません。それをどう動かすかを決めているデータの側にも、まだ余地があります。ここでは、その仕組みを順に説明します。

まず、ECUチューンで何が起きるのか。おおまかな流れは、次の4段階です。

STEP 01

クルマが状態を測る

吸い込む空気の量、回転数、水温など、たくさんのセンサーがエンジンの状態を常に計測しています。

STEP 02

ECUが判断し、制御する

測った値をもとに、燃料の量や点火のタイミングを決めます。その判断の基準になっているのが制御データ(マップ)です。

STEP 03

エンジンが動く

決まった内容どおりに、燃料・点火・過給圧が制御されます。マップを最適化すると、力の出方が変わります。

STEP 04

性能が引き出される

パワー、トルク、アクセルへの反応が向上します。安全マージンは確保したまま、走りが変わります。

01 / BASICSエンジンを動かしているのは、データ

ECU(Engine Control Unit)は、エンジンを制御している小さなコンピューターです。現代のクルマには必ず載っています。

やっていることは、大づかみに言えば「測って、決めて、指示する」の繰り返しです。吸い込んだ空気の量、エンジンの回転数、水温、アクセルの踏み込み量、排気の酸素濃度。こうしたセンサーの値を1秒間に何百回も読み取り、そのつどどれだけ燃料を吹くか、いつ点火するか、ターボならどれだけ過給するかを決めて、実行しています。

この「決め方」は、あらかじめ表の形でECUの中に収められています。回転数がこれで、負荷がこれなら、燃料はこの量、点火はこのタイミング——という対応表です。これをマップと呼びます。ECUチューン(リマップ)とは、このマップを最適化する作業のことです。

つまり、こういうこと

ECUという装置そのものは、何も変わりません。変わるのは、その中に収められた判断の基準です。同じエンジン、同じ部品のまま、制御の中身だけを最適化する。ECUチューンが、ハードウェアを交換せずに出力を変えられるのは、このためです。

02 / WHYなぜ、純正には余力が残っているのか

ここが、ECUチューンを理解する上で肝心なところです。メーカーは、諸々の事情により、意図的に性能を抑えた状態で出荷しています。

メーカーが背負っている条件を並べると、理由が見えてきます。

これらを同時に満たすには、最も条件の悪いケースに合わせるしかありません。そこで確保される余裕を、一般にマージンと呼びます。日本のように燃料の質が安定し、整備水準も高い環境では、その多くが使われないまま残っています。

ECUチューンの出発点は、ここにあります。ターボ、自然吸気、スーパーチャージャーといった過給方式を問わず、実際に走る環境に合わせて、使われていない領域を引き出す。ただし、それは第一段階にすぎません。

ただし、解放するだけではない

数値を上げるだけなら、それほど難しくありません。本番はそこから先です。燃料の量、点火のタイミング、過給圧、スロットルの応答を、その車両と使い方に合わせて組み直す。トルクの谷を埋め、回転の上まで頭打ちにならないよう繋げていく。この作り込みがあって、はじめてチューニングと呼べます。

Check Your Vehicle

あなたのクルマには、どれだけ余力が残っているか

メーカー・車種・エンジンを選ぶだけで、Stage別の想定出力・トルク・価格がその場で分かります。

あなたのクルマを調べるStart simulation

03 / TYPESサブコン、フルコン、純正書き換えの違い

「ECUをいじる」と言っても、方法は大きく3つに分かれます。混同されやすいので、整理しておきます。

方式
やること
特徴
純正ECU書き換え
(リマップ/今回の方式)
純正ECUの中身のマップを、直接書き換える。
追加パーツなし。制御の一貫性が保たれる。施工前のデータを保存しておけば元に戻せる。
サブコン
ECUと各センサーの間に別の装置を挟み、信号を書き換えて誤認させる。
装置の追加が必要。ECU本体は純正のまま。制御を「だます」形になるため、精度には限界がある。
フルコン
純正ECUを取り外し、専用のコンピューターに載せ替える。
すべてを自由に制御できる反面、配線や周辺機器の変更を伴い、コストと手間が最も大きい。大幅に改造した車両向け。

純正ECUの書き換えは、装置を追加せず、純正の制御体系を活かしたまま、判断の基準だけを最適化する方法です。多くの車両はOBDポートに繋ぐだけで、待っている間に作業が終わります。

ただし、方式そのものよりも大事なことがあります。純正書き換えであれ、サブコンであれ、フルコンであれ、最終的に結果を決めるのは、書き込むデータの中身です。

そのデータを仕上げるためには、必要な計測設備、開発能力、そしてその開発に投じる膨大な手間と時間の差が、そのままデータの仕上がりの質の差となります。

Tuning Techniques は、長年にわたるノウハウの蓄積、充分な開発設備と能力により、一車種ごとに膨大な検証を重ねてデータを開発しています。純正書き換えという方式で、その検証済みのデータを使う。これが、確実性という点で最も理にかなった選択だと考えています。

※ ごく一部、ECU本体の取り外しや加工が必要な車種もあります。その場合は別途、脱着の工賃が発生します。日本の総代理店およびTuning Techniques本社での施工を含め、対応が可能です。

04 / SETUPベースとオプションの組み合わせ

ECUチューンは、出力の土台となる「ベースのマップ」に、走りの味付けや不要な制御の解除といった「オプション」を組み合わせて、クルマと目的に合わせて仕立てていきます。

ベースは、扱いやすさを優先して手の届きやすい仕上がりにしたものから、ハードウェアの持つポテンシャルを引き出したものまで、いくつかの段階を用意しています(いわゆる Stage 1/Stage 2 …)。控えめなベースは、各種オプションを主目的とする際の土台としても賢い選択です。必要な安全マージンは、どの段階でも確保しています。

組み合わせで、あなたの1台に

車種によりますが、基本的には、ベースとなるマップに各種オプションを組み合わせて選択できます。あなたのクルマで選べる組み合わせは、下のシミュレーションで選択して、ご確認ください。

05 / RESULTどこが作ったデータか

ECUチューンの仕上がりを決めるのは、書き込むデータの中身です。ここで言うのは、作業をする店のことでも、車の方式のことでもありません。そのデータを開発している供給元の話です。国内外に数多くのショップがありますが、その多くは、どこかが開発したデータを書き込んでいます。作業の手順に大きな差はありません。だからこそ見るべきは、そのデータが、どこで、どう作られたか。

この点については、費用対効果のページで、金額と開発工数の関係を整理しています。

Check Your Vehicle

あなたの1台は、
どこまでパワーアップするのか

メーカー → 車種 → エンジンを選ぶだけ。Stage 1/Stage 2… の想定出力・トルク・オプション・価格が、その場で確認できます。

あなたのクルマを調べるStart simulation
01 黄色いボタンを押す 02 メーカー・車種を選ぶ 03 Stageをタブで選ぶ 04 オプションを組む